商業施設の建築パースの費用相場は?規模別の目安・見せ方・外注先の選び方を解説

商業施設の建築パースを発注するとき、「自社の案件規模ならいくらかかるのか」「どこに頼めば誘致資料として使えるのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、商業施設の建築パースの規模別の費用相場と、追加費用が出やすいケースを解説します。また、テナント誘致につながる見せ方や外注先の選び方も併せて紹介します。
この記事を読めば、自社の案件に近い予算感と発注時に指定する内容が分かるので、初めて商業施設の建築パースを発注する方は、ぜひ参考にしてみてください。
テナント誘致に使える商業施設の建築パースならカプテリ

カプテリには建築CG制作10年の社員が在籍しており、小型テナントから大型モール区画まで商業施設のパースに対応できます。テナント企業への提案資料に使うことを前提に、人の配置や夕景の照明、看板とテナントロゴの入れ方までご提案できるのが強みです。

相談から見積もりまでは、図面の支給状況と希望納期を伺いながら進めます。「社内説明の期限までに完成イメージを用意したい」という方は、カプテリにご相談ください。
商業施設の建築パースと住宅向けの違い

商業施設の建築パースは、住宅向けより描く範囲が広く、建物に加えて来店客が行き交う様子や夜に看板が光る様子まで描きます。住宅向けのパースは、施主が完成後の暮らしを思い描くための資料のため、間取りや内装の雰囲気を中心に描くのが一般的です。
一方で、商業施設のパースは、社内の決裁者に加えて、地権者やテナント企業も同じ1枚を見て判断します。特にテナント企業は、開業後に人が集まる場所かどうかを見て出店を決めるため、人の動きや夜の店舗の様子まで描く必要があります。
パースの種類について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
商業施設の建築パースの規模別の費用相場

商業施設の建築パースの相場は、1カットあたり小型店舗で5万〜20万円程度、大型モール区画で20万円以上です。金額が上がるのは、描く範囲が広い場合や、人物や車の添景が多い場合です。規模ごとの描く範囲と費用の目安を以下の表にまとめました。
| 項目 | 小型店舗(1〜2区画) | ロードサイド型の路面店舗 | 大型モール区画 |
|---|---|---|---|
| 描く範囲 | ファサードと前面の駐車スペース | 敷地全体(駐車場・サイン塔・進入動線) | 棟全体と共用部 |
| カット構成の目安 | 外観1カットで対応できる場合もある | 外観に鳥瞰を足す案件もある | 外観・内観・鳥瞰の複数カット |
| 費用の目安 | 1カット5万〜20万円程度 | 1カット12万〜25万円程度 | 1カット20万円以上 |
| 見積もりに影響する要素 | 区画数・カット数 | 視点の高さ・添景の量 | テナント数・表記確認の手間 |
上表のとおり、規模が大きくなるほど描く範囲は棟全体と共用部まで広がり、外観・内観・鳥瞰の複数カットで依頼するのが基本です。ここからは、規模ごとに費用が上がる理由と見積もりの頼み方を解説します。
テナント1〜2区画の小型店舗
テナント1〜2区画の小型店舗は、3つの規模のなかで最も費用を抑えやすい案件です。描く対象は建物の正面と前面の駐車スペースに限られ、人物や車両の添景も数点程度です。
社内の企画会議用なら、正面からの外観1カットで対応できる場合もあります。金額は主に区画数とカット数で決まるため、確定した平面図と立面図を添えて「何区画を何カット描くか」を伝えると、最初に提示された金額から変わりにくくなります。
ロードサイド型の路面店舗
ロードサイド型の路面店舗は、建物だけでなく敷地全体を描く点が小型店舗と異なります。描くのは、駐車場の区画やサイン塔、道路から敷地への入口までです。
ロードサイド型の店舗は道路を走る車から見た構図で描くことが多いため、発注時には、どの車線からどのくらい離れた位置で見た絵にするかを伝えておきましょう。描く範囲が広く、車両や歩行者の添景も増える分、1カットの相場は12万〜25万円程度と小型店舗より高めです。
敷地の使い方を地権者に説明する場合は、駐車場や進入動線の配置を上から示す鳥瞰を1カット足す方法もあります。地権者説明会に使うのか、社内の企画会議だけに使うのかを先に決めておくと、鳥瞰を足すかどうかを見積もりの前に判断できます。
大型ショッピングセンターのモール区画
大型ショッピングセンターのモール区画は、棟全体や共用部まで対象になる案件です。入居するテナントの数だけ看板やロゴの表記を確かめる必要があり、1カットの相場は20万円以上と3つの規模で最も高くなります。
外観・内観・鳥瞰を組み合わせた複数カットの発注が中心です。1回でまとめて発注するほか、外観を先に頼み、内観や鳥瞰をあとから追加する発注の仕方もあります。
ただし、区画の割り振りが固まる前に全カットを発注すると、割り振りが変わるたびに描き直しの費用が加わる点に注意が必要です。確定している範囲から着手する順番を、見積もりの時点で相談しておきましょう。
建築パースの料金について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

「ロードサイド型の店舗で鳥瞰も足すと、総額がいくらになるのか分からない」と迷っている方は、カプテリにご相談ください。区画数とカット数、希望納期を伺ったうえで、1カットごとの金額と、カットを足した場合の総額を見積もりの段階でお伝えします。
商業施設の建築パースで追加費用が出るケース

商業施設のパースは、テナントや図面が決まりきる前に描き始めることが多く、決まったあとの描き直しが追加費用になります。追加費用が出やすい主なケースは、以下のとおりです。
- テナントのロゴや看板表記を差し替える場合
- アングルやカットを後から足す場合
- 図面が固まる前に着手する場合
それぞれ解説します。
テナントのロゴや看板表記を差し替える場合
誘致と並行してパースを作る案件では、仮の店名で描いた看板を後から実際のテナント名に差し替えることが多く、この作業が追加費用の代表例です。
店名は看板だけでなく、サイン塔や建物の正面、窓のシートにも入るため、店名が変わると1枚の中の表記をすべて描き直すことになり、その分の費用がかかります。
そのため、見積もりの段階で、表記の差し替えが何回まで費用に含まれるかを確認しておきましょう。誘致の進み方が読めない案件ほど、追加費用を先に社内へ伝えられるよう、含まれる回数を超えた場合の1回あたりの金額も聞いておくのがおすすめです。
アングルやカットを後から足す場合
同じ3Dモデルを使う場合でも、カメラの位置を変えると背景と人物や車、照明を作り直すため、カット追加は1枚分の制作に近い作業量になります。
地権者説明会の場で「別の角度も見たい」と要望が出ると、追加発注になる場合があります。特に鳥瞰は敷地の外の道路や周りの建物まで描くため、外観より費用が高くなりやすいカットです。
追加発注を減らすには、社内会議用、説明会用、テナント提案用と、使う場面ごとに必要なカットを先に洗い出しておきましょう。まとめて発注すれば、必要な枚数と総額を最初の見積もりで確かめられます。
図面が固まる前に着手する場合
社内説明の期限が迫ると図面が確定する前に制作を始める場合もありますが、その場合は設計変更のたびにモデルの修正が必要です。
階の高さや窓の位置が変わると、作り直す範囲は外観全体に及びます。修正の回数が増えるほど、当初の見積もりから費用が上がる点に注意が必要です。
一方で、建物の大きさや敷地内の配置は、実施設計に入ってからは大きく変わらないことが多く、その部分から先に描き始めてもらうこともできます。図面がどこまで確定しているかを伝えたうえで、着手するタイミングを相談するのがおすすめです。
ケースごとの典型的な場面と費用が増える理由を以下の表にまとめました。
| ケース | 典型的な場面 | 費用が増える理由 |
|---|---|---|
| ロゴ・看板表記の差し替え | 仮の店名で描いた後に実テナント名へ変更する | 看板・サイン塔・窓面シートを描き直す |
| アングルやカットの追加 | 地権者説明会で別角度の要望が出る | 背景・添景・ライティングを作り直す |
| 図面確定前の着手 | 社内説明の期限が迫り見切り発車する | 設計変更のたびにモデル修正が入る |
上表の3つは、いずれも描き直した分だけ費用が加わるケースです。見積もりの段階で、表記の差し替えが何回まで料金に含まれるか、カットを追加したときの単価、設計変更で描き直すときの費用の3点を聞いておきましょう。この3点が分かれば、追加が出たときにいくら増えるかを発注前に計算し、社内の予算に含めておけます。
テナント誘致につながる商業施設の建築パースの見せ方

テナント誘致に使うパースは、人の配置、夕景の照明、看板とロゴの3つを発注時に指定すると、誘致先が開業後の店舗を想像しやすくなります。誘致につながる主な見せ方は、以下のとおりです。
- 人の配置で賑わいを見せる
- 夕景にして店内の灯りを見せる
- 看板とテナントのロゴを入れる
それぞれ解説します。
人の配置で賑わいを見せる
人物の添景を入れると、開業後の店舗をどんな人が使うかが伝わります。建物だけのパースでは、テナント企業が自店に来るお客さまの姿を想像しにくくなります。
人物の例は、ファミリー層が主なら子ども連れとベビーカー、通勤客が主なら単独の歩行者と自転車です。想定する客層に合わせて人物を選ぶと、誘致先が売り場の状況を思い描けます。
発注の時点で伝えておきたいのは、ターゲット層と見せたい時間帯です。「平日夕方の帰宅動線」まで具体的に示すと、制作会社がその時間帯に通る人物を選んで描けます。
夕景にして店内の灯りを見せる
夕景のパースは、窓から店内の灯りが漏れ、サインや看板が光った状態で描きます。昼景との違いは、営業中の店舗として描ける点です。
テナント誘致の資料では、夜も人が集まる店舗の様子を伝えられます。ロードサイド型の店舗なら、夜に道路からサインが読めるかどうかまで1枚で示せるのも夕景の利点です。
昼景と夕景を1枚ずつ押さえると、社内説明と誘致提案で使い分けられます。2カットにすると費用も上がるため、どちらを先に作るかを決めておきましょう。
看板とテナントのロゴを入れる
看板とロゴが入ったパースなら、誘致先の企業が自社の店舗を具体的に想像できます。区画の広さに対して看板がどのくらいの大きさになるかも、図面より一目で分かります。
テナントが未確定の段階なら、業種が分かるダミーのサインを入れる方法がおすすめです。「飲食」「物販」程度の表記でも、区画の使い方は伝わります。
実在する企業のロゴを使う場合は、掲載の許諾が取れているかの確認が必要です。差し替えの手間を減らすため、表記は確定した区画から入れていきましょう。
発注時に指定する項目を以下の表にまとめました。
| 指定項目 | 発注時に伝える内容 | 狙う効果 |
|---|---|---|
| 人の配置 | ターゲット層と見せたい時間帯 | 客層に合わせた賑わいの印象 |
| 夕景・照明 | 昼景と夕景のどちらを優先するか | 灯りによる集客イメージ |
| 看板・ロゴ | 確定済みテナントの表記範囲 | 区画の使われ方の具体的な想像 |
上表の3項目を発注時に伝えておけば、制作会社が添景の人物や照明、看板の表記を誘致先の客層に合わせて描くことが可能です。
外観CGパースについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

「テナントがまだ半分しか決まっていないが、看板やロゴをどう入れればよいか知りたい」という方は、カプテリにご相談ください。ターゲット層や見せたい時間帯を伺い、ロゴ差し替えやカット追加の条件も含めて見積もりに書き出します。
商業施設の建築パースの外注先の選び方

商業施設のパースを任せられる外注先は、実績・提案力・修正条件の3点で見分けられます。外注先の主な選び方は、以下のとおりです。
- モールや路面店の実績が確認できるかで選ぶ
- 賑わいの表現まで提案するかで選ぶ
- 修正の範囲と回数を先に示すかで選ぶ
それぞれ解説します。
モールや路面店の実績が確認できるかで選ぶ
最初に見るのは、商業施設の制作実績が実例として確認できるかどうかです。住宅や分譲マンションの実績だけでは、敷地全体を描く案件に対応できるかを判断できません。
実績を見るときに確かめたいのは、自社の案件に近い規模の例があるかどうかです。ロードサイド型の案件なら、駐車場とサイン塔まで描いた路面店の実例が参考資料として役立ちます。
また、モール区画を頼む場合に探したいのは、共用部や複数テナントの表記を扱った例です。似た規模の実例がある会社なら、その実例を見ながら何カット必要かを相談できます。
賑わいの表現まで提案するかで選ぶ
次に見るのは、人物配置や照明の見せ方まで提案があるかどうかです。図面どおりに建物を描くだけの会社では、人物の配置や照明の見せ方を発注者がすべて指定することになります。
問い合わせの段階で、資料を見せる相手と目的を伝えてみてください。「地権者説明会とテナント提案に使う」と伝えたときに、夕景や添景の提案があるかで判断できます。
初めて商業施設のパースを発注する場合、夕景にするかやどんな人物を置くかを自社だけで決めるのは難しいため、こうした提案をしてくれる会社を選ぶのがおすすめです。
修正の範囲と回数を先に示すかで選ぶ
3つ目に見るのは、修正の範囲と回数を見積もりの時点で示すかどうかです。ロゴの差し替えやカット追加にいくらかかるかは、この見積もりの条件で決まります。
確認する項目は、無償で直せる修正の回数、表記変更の扱い、カット追加の単価の3点です。この3点を書面で示してくれる会社なら、追加費用がいくらまで増えるかを発注前に社内へ説明できます。
見積もりの段階で質問し、回数や金額まで数字で答えてくれた会社を依頼先の候補にするのがおすすめです。
外注先を選ぶ際の確認事項を以下の表にまとめました。
| 確認観点 | 確認方法 | 分かること |
|---|---|---|
| 実績 | モールや路面店の実例を見せてもらう | 商業施設のパースを任せられるか |
| 提案力 | 資料の用途と目的を伝えて反応を見る | 見せ方まで相談できるか |
| 修正条件 | 無償修正の回数と単価を質問する | 追加費用がいくらまで増えるか |
上表の3点を問い合わせの段階で確かめておけば、誘致資料として使える仕上がりになるかと、予算に収まるかを発注前に判断できます。
CGパースの外注について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
商業施設の建築パースに関するよくある質問

最後に、商業施設の建築パースについてよく寄せられる質問に回答します。
Q. 依頼から納品まではどのくらいかかりますか?
制作会社に依頼する場合、納品までは依頼後5〜15営業日が目安です。図面が確定していて3Dデータも支給できる案件なら、この範囲で納品まで進みます。
ただし、カット数が多い案件や、図面の確定を待つ案件では、さらに期間が必要となることもあります。複数カットをまとめて依頼する場合や、モール区画のように共用部まで描く案件では、3〜4週間ほど見ておくと安心です。社内説明会の日程が決まっているなら、希望日を最初に伝えて逆算した工程を組みましょう。
Q. フリーランスと制作会社のどちらに頼むのが適していますか?
社内や地権者への説明資料として使うなら、修正の対応体制と納期の確実性を見積もりの段階で条件として示してもらえる制作会社が適しています。
フリーランスに頼む場合は、ほかの案件と重なって着手が遅れないよう、依頼の前に希望の納期に対応できるかを確かめておきましょう。説明会の期限が決まっている大型案件は制作会社、期限に余裕のある小型店舗の1カットはフリーランスというように、規模と期限で選び分けてみてください。
Q. 図面が未完成でも依頼できますか?
未完成でも依頼はできますが、設計変更のたびに修正が入り費用は上がります。平面図と立面図が固まっている範囲から着手する進め方が安全です。
依頼の時点で、どこまで確定していてどこが動くかを伝えておきましょう。建物の大きさや形が固まっていれば、外壁の仕上げや外構の細部は後から調整しながら進めることも可能です。変更が入りにくい部分から作る順番を組めば、設計変更による描き直しの費用を抑えられます。
Q. 複数カットをまとめて頼むと費用は抑えられますか?
同じ建物の複数カットをまとめて発注すると、同じ3Dモデルを使い回せる分、費用を抑えられる場合があります。
ただし、まとめ方による費用の扱いは外注先ごとに違います。社内会議用・説明会用・テナント提案用など、使う場面ごとに必要なカットを先に洗い出したうえで、まとめた場合の金額を見積もりで確認してみてください。
規模に合わせた見積もりで商業施設の建築パースを頼むならカプテリ

カプテリでは、見積もりの段階で費用の考え方と納期を先にお伝えします。修正の範囲やカット追加の扱いも書き出すため、社内で予算を説明する際の根拠にもなります。
小型テナントの外観から大型モール区画の複数カットまで、規模に応じた商業施設の制作実績があるのも強みです。

「説明会の期限に間に合うか知りたい」という方は、カプテリにご相談ください。
まとめ|商業施設の建築パースは規模と見せ方を決めてから見積もりを取る

商業施設の建築パースは、社内の決裁者に加えて地権者やテナント企業も見るため、住宅向けより描く範囲が広く、来店客が行き交う様子や夜に看板が光る様子まで描く必要があります。金額の目安は、1カット5万〜20万円程度の小型テナントから20万円以上の大型モール区画まで、自社の案件がどの規模に当たるかで決まります。
発注前に決めておくのは、必要なカットと見せ方、表記の扱いの3点です。人物配置や夕景、看板のロゴまで指定すれば、誘致先が開業後の店舗を想像しやすい1枚になります。
外注先を見極める基準は、実績と提案、修正条件の3点です。追加費用が出やすい条件も、見積もりの段階で確認しておきましょう。
「自社の案件ではいくらかかり、いつまでに仕上がるのか知りたい」という方は、カプテリにご相談ください。案件の条件を伺ったうえで、見積もりと納期の目安を具体的な数字でお示しします。
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