不動産のSEOは何から始める?商圏キーワード・受け皿ページ・AI検索対策を解説
自社サイトのSEOを考えたとき、「アクセスは増えたのに問い合わせが増えない」「コラムを書き続けているが、次に何を直せばいいか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、不動産・住宅会社のSEOで最初に確かめる数字と、狙う検索語の選び方を解説します。受け皿ページの作り方やGoogleマップ・AI検索での見え方の整え方、外注先の選び方も併せて紹介します。
自社サイトに来ている人が商圏のお客様かを自分で確かめ、次に作るページと頼み方を決めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

執筆・監修川本 裕太
株式会社カプテリ Webマーケティング事業責任者
自身で立ち上げた情報メディアを、広告費をかけず検索流入だけで育ててきた経験を持つ。建築・不動産業界の工務店・ハウスメーカー・設計事務所のWeb集客診断とサイト設計を担当。
目次
- 1. 不動産のSEOで最初に確かめる商圏の語で来ている人の割合
- 1-1. 不動産のSEOは商圏で探す人を来場・相談につなげる取り組み
- 1-2. 訪問数が増えても商圏の外の人ばかりなら問い合わせは増えない
- 1-3. 商圏の語で来ている人の割合はSearch Consoleで確かめられる
- 2. 不動産SEOで狙う検索語の選び方
- 2-1. 検索語は契約に近い系統から優先する
- 2-2. 本業の語の順位は実際の検索結果で確かめる
- 2-3. 新築とリフォームの比重は検索需要と突き合わせる
- 3. 検索語を受け止める受け皿ページの作り方
- 3-1. 商圏×テーマの語は専用の受け皿ページで受け止める
- 3-2. 施工事例は地域名と工法を文字にすると検索で読まれる
- 3-3. 写真がない案件はCGパースと間取り図で事例ページにできる
- 4. コラムを増やす前に見直す既存ページの棚卸
- 4-1. 全国向け情報語に頼る流入は数本の順位で大きく揺れる
- 4-2. 既存記事は残す・統合・受け皿へ寄せるに仕分ける
- 5. GoogleマップとAI検索での見え方を整える方法
- 5-1. Googleビジネスプロフィールは施工事例の投稿と口コミの仕組みで整える
- 5-2. AI検索では自社名がどの質問で引用されているかを確かめる
- 5-3. スマホの表示速度はLighthouseで測り直せる点から直す
- 6. 不動産SEOで成果が出にくいケースと注意点
- 6-1. 短期で反響が必要なときは検索広告と組み合わせる
- 6-2. 商圏の検索需要が小さいときはGoogleマップや紹介を優先する
- 6-3. 成果を約束する提案は検証の方法と期間で見極める
- 7. 不動産SEOの外注先を選ぶときの確認事項
- 7-1. 打ち合わせでは評価指標と作らないものを確かめる
- 7-2. 費用は現状を測ってから見積もりを比べる
- 8. 不動産のSEOに関するよくある質問
- 9. 商圏の語から設計する不動産SEOならカプテリ
- 10. まとめ|商圏の語の割合から次に作るページを決められる
不動産のSEOで最初に確かめる商圏の語で来ている人の割合

不動産のSEOは、訪問数を増やすことではなく、商圏で家や物件を探す人を自社のページで受け止める取り組みです。そのため最初に見る数字は、訪問数の合計ではなく、市区町村名を含む語で来ている人の割合です。この割合が分かれば、記事を足すべきか、ページの設計から見直すべきかを判断できます。
不動産のSEOは商圏で探す人を来場・相談につなげる取り組み
不動産のSEOとは、地域名と物件種別・工法・サービスを組み合わせた検索で自社のページを上位に出し、来場や相談につなげる取り組みです。「〇〇市 注文住宅」「〇〇駅 中古マンション」「〇〇区 外壁塗装」のような語が代表的な対象です。順位や訪問数は途中経過として扱い、評価の軸は来場・相談に置いておきましょう。
訪問数が増えても商圏の外の人ばかりなら問い合わせは増えない
訪問数が増えても、来ている人が商圏の外の人ばかりであれば、問い合わせは増えにくいままです。家づくりや住み替えの相談は、モデルハウスや店舗に足を運べる範囲の人から生まれるためです。「吹き抜け デメリット」のような全国向けの情報語は訪問数を大きく伸ばしますが、読者の多くは商圏の外に住み、まだ情報収集の段階にいます。
あるハウスメーカーの診断例(数値は一部改変)では、検索からの訪問2,140人/月のうち、商圏の地名を含む語で来た人は4%でした。コラム2,300本のうち12本に流入の9割が集中し、施工事例やモデルハウスのページへの検索流入はほぼゼロでした。月次報告が訪問数中心であれば、検索語の内訳も出してもらうよう依頼しておきましょう。
商圏の語で来ている人の割合はSearch Consoleで確かめられる
商圏の語で来ている人の割合は、Search Consoleの検索パフォーマンスを使えば今日のうちに確かめられます。サイトを登録済みであれば、次の手順で数字が出ます。
- 「検索パフォーマンス」を開き、期間を直近3か月に設定する
- 「クエリ」の一覧をエクスポートし、表計算ソフトで開く
- 市区町村名・駅名を含む語、社名を含む語、それ以外の語の3つに分類する
- 分類ごとにクリック数を合計し、全体に占める割合を出す
- 「ページ」タブで、施工事例・モデルハウス・お客様の声のURLにクリックがあるかを確認する
商圏の語が1割未満なら、記事を足すより受け皿ページの設計を先に進めるのが現実的です。社名を含む語が大半なら、すでに会社を知っている人だけが来ている状態だと読み取れます。
無料Web集客診断
「SEOに費用をかけてきたが、商圏のお客様が来ているのか分からない」「どこから直せばいいか判断できない」と感じている方も多いのではないでしょうか。カプテリは、建築CGパースや竣工撮影など建物を売るためのビジュアルを作ってきた会社で、ホームページ制作・検索対策・広告運用まで一社で引き受けています。自社サイトに来ている人が商圏のお客様かどうかは、URLだけで受けられる無料Web集客診断でお確かめいただけます。
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不動産SEOで狙う検索語の選び方
検索語は社名・本業の語・商圏×テーマ・全国向け情報語の4系統に分け、契約に近い系統から優先して受け止めます。狙う語を先に決めておくと、契約に近い人が来るページを作れます。
検索語は契約に近い系統から優先する
検索語は4つの系統に分け、本業の語と商圏×テーマの語から優先して受け皿を用意します。系統によって検索する人の段階と、受け止めるべきページが変わるためです。
| 系統 | 例 | 検索する人の段階 | 受けるページ | 優先度 |
|---|---|---|---|---|
| 社名 | 「(社名)」「(社名) 評判」 | 比較の終盤・来場の直前 | トップ・会社概要・お客様の声 | 高い(取りこぼしの確認) |
| 本業の語 | 「〇〇市 注文住宅」「〇〇市 リフォーム」 | 依頼先を探している | 地域×サービスの受け皿ページ | 最優先 |
| 商圏×テーマ | 「〇〇市 平屋」「〇〇市 二世帯住宅」 | 条件を絞って探している | テーマ別の受け皿ページ・施工事例 | 高い |
| 全国向け情報語 | 「吹き抜け デメリット」「耐震等級 違い」 | 情報収集の初期 | コラム | 受け皿の後 |
差がつくのは本業の語と商圏×テーマの語で、ここを受けるページの有無が問い合わせに直結します。全国向け情報語のコラムは、受け皿ページが揃ってから、施工事例や見学会へ送る入口として位置づけておきましょう。
本業の語の順位は実際の検索結果で確かめる
本業の語でいま何位かは、ツールの推定ではなく、実際の検索結果を見て確かめます。順位計測ツールの数字は推定値で、地図枠やAI Overviewsの表示までは把握しにくいためです。シークレットウィンドウで「〇〇市 注文住宅」のような本業の語を3〜5語検索し、自社が1ページ目にいるか、上位の会社がどのページで受けているかを見ます。上位の会社が地域名入りの専用ページで受けているなら、自社にも同じ型のページが必要です。パソコンとスマホの両方で画面を保存し、月ごとの変化を残しておきましょう。
新築とリフォームの比重は検索需要と突き合わせる
新築とリフォームのどちらに力を入れるかは、事業の比重だけでなく、商圏の検索需要と突き合わせて決めます。地域によっては、リフォーム系の検索需要が新築系を上回ることがあります。SEOの基準になるのは施工棟数ではなく、商圏で検索されている言葉の数と量です。年間10棟前後の工務店でも、得意分野と地域を組み合わせた語に需要があれば受け皿ページで受け止められます。まず商圏で検索されている語を一覧にし、自社が受けられる語に印を付けておきましょう。
検索語を受け止める受け皿ページの作り方
商圏×テーマの語には、コラムではなく専用の受け皿ページを用意します。上位の会社との差は、サイトの強さよりも、その語を受けるページがあるかどうかにあることが多いものです。
商圏×テーマの語は専用の受け皿ページで受け止める
「〇〇市 注文住宅」「〇〇市 二世帯住宅」のような語は、その語のために作った受け皿ページで受け止めます。コラムは情報を探す人向けの読み物で、依頼先を探す人が知りたい実例や費用の考え方を載せる構成になりにくいためです。受け皿ページに入れる要素は、以下が目安です。
- その地域で建てた・改修した実例と、土地や気候に合わせた工夫
- 該当する施工事例ページへの導線
- 費用の考え方と、追加費用が出やすい点
- 見学会・相談会への導線と予約方法
- その地域の検討者から実際に多い質問と回答
営業担当が商談で毎回説明している内容を書き出し、ページの骨組みにしておきましょう。
施工事例は地域名と工法を文字にすると検索で読まれる
施工事例やモデルハウスのページは、地域名や工法、広さを文字で書くことで、検索で読まれるようになります。読まれていない事例ページは、タイトルが「K様邸」のような物件名だけで、本文が写真の並びだけという例がよく見られます。
実績を検索エンジンに伝えるには、3つの手当てが有効です。所在地・延床面積・工法・家族構成・工期のデータ欄を全事例で同じ形式に揃えること、画像のaltに「〇〇市の平屋 吹き抜けのリビング」のように場所と内容を書くこと、会社情報や事例ページに構造化データを入れることです。新しく事例を載せるときは、公開前にこの3点をチェックしておきましょう。
写真がない案件はCGパースと間取り図で事例ページにできる
竣工写真がない案件や竣工前の案件でも、CGパースと間取り図を使えば施工事例ページとして成立させられます。外観・内観のパースに間取り図とデータ欄を添えれば、検索した人が完成後の暮らしを想像できるページになります。
カプテリでは建築CGパース・竣工撮影・間取り図を内製しているため、写真がない状態からでも施工事例ページを作れます。パースで先にページを立ち上げ、竣工後に写真へ差し替える進め方も選べます。まずは写真がなく載せていない案件を書き出しておきましょう。
注文住宅のパースの種類や外注先の選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

コラムを増やす前に見直す既存ページの棚卸
コラムを書き足す前に、既存の記事のどれが流入と反響を支えているかを棚卸しします。記事数が多いサイトほど一部の記事に流入が偏り、大半の記事が読まれにくい状態になりがちです。
全国向け情報語に頼る流入は数本の順位で大きく揺れる
流入の大半を全国向け情報語の数本の記事に頼っているサイトは、その数本が順位を落としただけで、月の訪問が大きく減ることがあります。冒頭の診断例のように、流入が十数本の記事に集中するサイトはよく見られます。ただし、もともと商圏の外の人が中心の流入であれば、問い合わせへの影響は小さいこともあります。減ったのが商圏の語か全国向け情報語かを分けて見ておきましょう。
既存記事は残す・統合・受け皿へ寄せるに仕分ける
既存の記事は、流入上位から順に、残す・統合する・受け皿ページへ寄せるの3つに仕分けます。Search Consoleで直近3か月のクリック数が多い記事を抽出し、商圏の語との関係と導線の有無を確認します。
| 仕分け | 当てはまる記事 | 対応 |
|---|---|---|
| 残す | 流入があり、地域や自社の実例と結びつけられる | 施工事例・見学会への導線を追加する |
| 統合 | 同じテーマの記事が複数あり、内容が重なっている | 最も読まれている1本にまとめ、他はリダイレクトで転送する |
| 受け皿へ寄せる | 地域名を含む語で読まれているが、記事の形になっている | 受け皿ページを作り、内容と内部リンクを移す |
読まれていない記事は、削除より先に、内容が重なる記事の統合と内部リンクの整理から着手するのが現実的です。リニューアルを検討している場合も、この仕分けの結果を見てから判断しておきましょう。

GoogleマップとAI検索での見え方を整える方法
地域名を含む検索では、地図枠とAI Overviewsが通常の検索結果より上に出ることが多くあります。Googleマップ、AI検索、表示速度はサイトと同時に整えます。
Googleビジネスプロフィールは施工事例の投稿と口コミの仕組みで整える
地図枠に出るには、Googleビジネスプロフィールの基本情報を整え、施工事例の写真投稿と口コミの依頼を仕組みにします。整える項目は、以下が目安です。
- カテゴリを工務店・リフォーム業者など実態に合うものにする
- 営業エリアを施工できる市区町村どおりに設定する
- 外観・内観・工事中の写真を定期的に投稿する
- 引き渡しや点検の場面で口コミを依頼する流れを決める
返信も含めて、担当者と頻度を決めておきましょう。
AI検索では自社名がどの質問で引用されているかを確かめる
AI検索に自社が引用されていても、商圏の文脈でなければ来場につながりにくいため、どの質問で引用されているかを確かめます。本業の語や「〇〇市で平屋が得意な工務店」のような質問をGoogleで検索し、AI Overviewsの引用元に自社のページがあるかを見ます。
拾われやすくするには、見出しの直後に答えを1〜2文で書き、定義・費用の考え方・手順を短い段落と表で示すのが効果的です。会社名・所在地・電話番号の表記は、サイト、Googleビジネスプロフィール、ポータルサイトで統一しておきましょう。
スマホの表示速度はLighthouseで測り直せる点から直す
表示速度は、Lighthouseでスマホの数値を測り、着手した日に直せる点から対応します。住宅会社のサイトは施工事例の写真が多く、画像の容量が原因で表示が遅くなっている例がよく見られます。画像の圧縮と形式の変換、遅延読み込みの設定、使っていないプラグインや計測タグの整理は、作り直しを待たずに進められます。施工事例とトップページのスマホの数値を測り、記録しておきましょう。

不動産SEOで成果が出にくいケースと注意点
SEOは成果が出るまでに時間がかかり、商圏の検索需要の大きさにも左右されます。状況によっては他の手段を優先するほうが合理的です。
短期で反響が必要なときは検索広告と組み合わせる
見学会や完成直前の物件のように短期で反響が必要な場合は、契約に近い語に絞った検索広告と組み合わせるのが現実的です。新しく作ったページが検索で評価されるまでには、一般に数か月かかります。検索広告なら「〇〇市 見学会」のような語に絞って公開した日から表示できるので、SEOで育てる受け皿ページとは役割を分けておきましょう。
商圏の検索需要が小さいときはGoogleマップや紹介を優先する
地域名を含む検索が少ない商圏では、SEOへの投資配分を抑え、Googleマップや紹介の導線を優先します。この場合は、Googleビジネスプロフィールの整備と口コミ、OB施主からの紹介の仕組みのほうが反響に結びつきやすくなります。ポータルサイトも、自社サイトで受けられる語が育つまでは併用し、月ごとの反響を比べながら配分を移していきましょう。
成果を約束する提案は検証の方法と期間で見極める
SEOの提案では、順位や問い合わせ数の約束ではなく、何をどう検証し、どの期間で判断するかが示されているかを見ます。検索順位は検索エンジン側の評価で決まるためです。評価に使う指標、計測の方法、見直しのタイミング、数字が出なかったときに何を変えるかまで書かれた提案書なら、判断の材料として使いやすくなります。
不動産SEOの外注先を選ぶときの確認事項
外注先は、記事の本数や施策の量ではなく、何を来場につながった反響として測るかで比べます。複数社に頼む場合も、反響の数字をまとめて見る役割を決めておくと判断が速くなります。
打ち合わせでは評価指標と作らないものを確かめる
外注先との打ち合わせでは、作るものだけでなく、作らないものと評価指標まで答えられるかを確かめます。打ち合わせで聞く質問は、以下のとおりです。
- どの検索語を、どのページで受けますか
- 今回作らないもの、やらない施策は何ですか
- 評価指標は問い合わせ数と来場数のどちらですか
- 月次の定例では、何を確認し、何を決めますか
- 施工事例の写真やパースなどの素材は、誰が用意しますか
複数社の回答を同じ用紙に書き込んで比べておきましょう。
費用は現状を測ってから見積もりを比べる
SEOの費用は、商圏の広さ、既存ページの数、写真や事例素材の有無で大きく変わるため、まず現状を測ってから見積もりを比べます。現状を測ってから依頼すれば、各社の想定する作業範囲が揃い、内容で比べられます。表示速度の改善や事例ページのデータ欄の追加など、いまのサイトのままで進められる点から着手する提案なら、投資の判断もしやすくなります。

不動産のSEOに関するよくある質問
商圏の語から設計する不動産SEOならカプテリ
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- 費用0円
- 必要なのはサイトURLだけ
まとめ|商圏の語の割合から次に作るページを決められる
不動産のSEOは、訪問数を増やすことではなく、商圏で家や物件を探す人を自社のページで受け止める取り組みです。最初にSearch Consoleで商圏の語・社名・それ以外の割合を出し、施工事例やモデルハウスに検索流入があるかを確かめます。
次に、検索語を契約に近い系統から優先し、本業の語と商圏×テーマの語を受け皿ページで受け止めます。コラムを足す前に既存記事を棚卸しし、Googleマップ・AI検索・表示速度も同時に整えると、来場につながる訪問が増えることが期待できます。
「アクセスは増えたのに問い合わせが増えない理由を知りたい」「自社で進めるか外部に頼むかを数字で判断したい」という方は、カプテリにご相談ください。
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